ニューヨークのOMNYの使い方と上限35ドル|2026年11月時点・同じカードの条件

ニューヨークの地下鉄とバスは、OMNY(オムニー)のリーダーにタッチ決済対応のクレジットカードやスマホをかざして乗れます。この記事は、出発前に「どの支払い方法で毎回タップするか」「7日間の上限に届くか」「JFK空港からいくらか」を決めるための整理です。数字は2026年11月8日に MTA(ニューヨーク州都市圏交通局)・OMNY・JFK空港の公式ページで確認した内容で、通貨は米ドル、特に断らない限り大人の通常運賃です。運賃や手数料は変わることがあるため、出発前にもう一度、公式の画面で確かめてください。

この記事の要点(2026年11月8日時点)

  • 地下鉄とローカルバスの通常運賃は1回3ドル。7日間の上限は35ドル(同じ支払い媒体を毎回使う場合)
  • 物理カードと、そのカードを入れたスマホは別集計。毎回同じ媒体でタップしないと上限の得を受けられない
  • 35ドルに届くのは約11.7回(編集部算出)。2回/日なら6日、3回/日なら4日が目安
  • 同行者の追加タップは満額で、上限に数えない
  • OMNYカードの手数料は公式ページで表記が食い違うため、購入時の画面に従う

ニューヨークの地下鉄とバスはタッチ決済対応のクレカやスマホをかざして乗れ、1回3ドル・7日間で35ドルが上限です

OMNYとは、ニューヨークの地下鉄とバスを、タッチ決済対応のクレジットカードやスマホなどをリーダーにかざして払う仕組みのことです。MTA は、非接触のクレジット・デビットカード、スマートフォン、ウェアラブル、OMNYカードで払えるとしています(2026年11月8日確認)。

地下鉄と、ローカル・リミテッド・ラッシュ・セレクトバスの通常運賃は1回3ドルで、7日間の上限は35ドルです。上限の条件は「同じ支払い媒体」で、条件は次の章の表にまとめます。

エクスプレスバスは別料金です。通常運賃は1回7.25ドルで、地下鉄・ローカルバス・エクスプレスバスを合わせた7日間の上限は67ドル(同じ支払い媒体)です。観光で乗る機会は少ないので、この記事の試算は地下鉄とローカルバスだけで行います。

項目金額(通常運賃・2026年1月4日以降)
地下鉄・ローカルバスなど 1回3ドル
7日間の上限(地下鉄+ローカルバス・同じ媒体)35ドル
エクスプレスバス 1回7.25ドル
7日間の上限(エクスプレスバス込み・同じ媒体)67ドル

古い記事に出てくる2.90ドルは改定前の運賃です。MTA は運賃の改定を2026年1月4日に施行し、地下鉄・ローカルバスは2.90ドルから3ドルになりました。

改札のOMNYリーダーにタップするだけで乗れ、事前登録が必要という記載は見当たりません

地下鉄は、改札のOMNYリーダーにカードやスマホをタップして入ります。事前登録が必要という記載は、MTA の「Tap and ride」ページには見当たりませんでした。

乗る前に知っておきたい点は次のとおりです。

  • 初めて使うカードや端末は、次のタップまで約1分待つことがあります。初回は同行者の分を続けてタップできません
  • 無料の乗換は、運賃を払ってから2時間以内に1回。乗換でも毎回、同じ支払い方法でタップします
  • 地下鉄は24時間・年中無休で運行しています(MTA)
  • 日本で発行したカードやスマホが使えるか、海外での利用に手数料がかかるかは MTA のページに記載がありません。カードの発行会社に確認してください

上限の得を受けるには「毎回同じ媒体」が条件で、物理カードとそのカードを入れたスマホは別集計です

OMNYは、同じ支払い方法を毎回使ったときに上限と無料乗換が適用されます。最初のタップから7日間が1つの期間で、期間が終わったあとの最初のタップから新しい7日間が始まります。

物理カードで乗った日と、そのカードを入れたスマホで乗った日は、別の上限として数えられます。旅行中に媒体を行き来すると、35ドルに届かないまま両方で払い続ける可能性があります。

持ち物ごとに、同じ上限に合算されるかを表にしました(OMNY 公式 FAQ による)。

持ち物・使い方同じ上限に合算されるか
同じ物理カードを毎回タップ合算される
物理カードと、そのカードを入れたスマホ別集計(スマホが別の支払い媒体になる)
1台のスマホのウォレットに複数カードを登録カードごとに別の上限
同じ番号の共同名義カード別の支払い媒体として別集計
無料乗換のタップ上限の集計に入らない

上限の対象は、地下鉄・ローカルバス・Staten Island Railway・Roosevelt Island Tram などです(MTA 公式 FAQ)。

条件のそろえ方が近い他都市の例は、ロンドン 交通カード タッチ決済 上限で整理しています。ロンドンも「入場も出場も同じ手段」が前提で、ニューヨークと見比べると失敗しやすい点が分かります。

上限35ドルに届くのは約11.7回で、1日3回乗るなら4日、2回なら6日が目安です

上限は35ドル、1回は3ドルなので、35÷3で約11.7回が境目です(編集部算出。3ドル×12回=36ドルで、12回目の途中で35ドルに達します)。OMNYのトップページには「12回」の表記がありますが、金額は35ドルの上限を優先して読んでください。

下の表は、編集部が試算した支払い額です。前提は、通常運賃の3ドル・同じ媒体で毎回タップ・乗換と同行者のタップは含めない・滞在日数は最初のタップから7日以内、です。計算は「3ドル×乗車回数」と35ドルの小さいほうです。

1日の乗車回数3日間4日間5日間7日間
2回18ドル24ドル30ドル35ドル(上限)
3回27ドル35ドル(上限)35ドル(上限)35ドル(上限)
4回35ドル(上限)35ドル(上限)35ドル(上限)35ドル(上限)
6回35ドル(上限)35ドル(上限)35ドル(上限)35ドル(上限)
乗車回数が増えると運賃の累計は2回の6ドルから10回の30ドルまで増え、12回目で35ドルの上限に達してそれ以降は横ばいになる
乗車回数と運賃の累計(7日間・同じ媒体・通常運賃)。3ドル×回数と35ドルの小さいほう(編集部算出)。出典: MTA・OMNY

「上限」は、3ドル×回数が35ドルを超え、35ドルで頭打ちになることを示します。上限に届かない旅程(たとえば2回/日で5日以内)では、上限の得は受けられません。ただし無料乗換も同じ媒体が条件なので、乗換のある日は媒体を揃えたほうが得です。

7日をまたぐ旅程では、8日目などの最初のタップから新しい7日間が始まります。旅行日数が7日を少し超える場合は、起算が最初のタップであることを前提に回数を数えてください。

紙の Single Ride チケットは3.50ドル(2026年1月4日以降)で、タップの3ドルより高くなります。

同行者は1つの媒体で連続タップできますが、追加分は満額で上限に数えず、子どもは3人まで無料です

1枚のカードやスマホで、最初の1人に加えて最大3人、合計4人分を連続してタップできます(OMNY 公式 FAQ。MTA の Tap and ride も最大4人としています)。ただし初回の約1分の待ち時間のあいだは、同行者分を続けてタップできません。

場面払い方上限への入り方
1人で乗る自分の媒体を毎回タップ上限に数える
2〜4人で乗る(1つの媒体)同じ媒体で連続タップ(最大4人)最初の1人分だけ上限に数える。追加分は満額で上限に数えない
身長44インチ未満の子ども大人1人につき最大3人まで無料タップ不要

同行者の分を上限に入れたい場合は、それぞれが自分の媒体で毎回タップします。1人の媒体にまとめるほうが手間は少ないですが、追加分は満額です。

現金派やカードが不安ならOMNYカードですが、手数料は公式ページで食い違うので購入時の画面に従ってください

メトロカード(旧来の磁気カード)は、2026年1月1日以降、購入もチャージもできません。使える期間は2026年に入っても続いていますが、終了日は2026年11月8日時点の MTA のページで未発表です(2026年内に発表予定)。手持ちのメトロカードに頼らず、タップで乗る前提で計画してください。

手持ちのカードやスマホを使いたくない人は OMNYカードがあります。駅の自動販売機のほか、CVS・Walgreens・7-Eleven などで買え、チャージの最低額は1ドルです。

手数料は、公式の2つのページで書き方が違います。

出典書かれている内容
OMNY「OMNY Card」ページこのカードの購入に5ドルかかる、という表記
MTA「Changes to MTA fares and tolls」メトロカードが運賃支払いに使えなくなった後、新規OMNYカードの手数料は2ドルに上がる(2026年内に日付を発表予定)

現行の手数料額は、MTA のページには明記がありません。そのため、この記事では金額を断定しません。購入する自動販売機や店頭の画面に表示された額に従ってください。

手持ちのカードやスマホで乗れるか不安なときは、OMNYカードを選ぶ手があります。ただしカードの購入・チャージに日本のカードを使う場合、その支払いに手数料がかかるかはカード会社に確認してください。

専用カードを選ぶ話は他都市にもあります。シンガポール 交通カード、韓国 T-money 使い方、香港 オクトパスカード 種類も、カードを買うかスマホ・カードで済ませるかの選び方の参考になります。

JFK空港から市内はAirTrain JFK(8.75ドル)と地下鉄で11.75ドルが目安で、AirTrainの30日上限は別枠です

JFK空港の AirTrain は、MTA の地下鉄とは別の運賃です。片道は8.75ドルで、Jamaica駅と Howard Beach 駅の AirTrain 駅に入出場するときに運賃がかかります(2026年11月8日時点、空港公式)。

ルート・運賃金額
AirTrain JFK 片道8.75ドル
AirTrain+地下鉄(最寄りの Sutphin Blvd-Archer Av-JFK 駅経由・AirTrain 込みの合計)11.75ドル(MTA 公表。8.75ドル+地下鉄3ドルの編集部検算とも一致)
AirTrain+LIRR(Jamaica 乗換)で Penn Station / Grand Centralピーク時間帯16ドル、オフピーク14ドル(AirTrain 込み)
AirTrain の追加乗客(グループ運賃)1人4.50ドル追加、最大5人で合計26.75ドル
5歳未満無料
AirTrain の運賃上限30日間で43.50ドル(同じ支払い媒体)
JFK空港から市内までの運賃。AirTrain片道の8.75ドルは Jamaica駅・Howard Beach駅までで、地下鉄を足した11.75ドルが市内への最安の目安。LIRR経由はオフピーク14ドル、ピーク16ドル
JFK空港から市内までの運賃(1人)。AirTrain片道は市内に出る前の区間の運賃。出典: MTA・JFK空港公式

AirTrain の30日上限は、MTA の7日35ドルの上限とは別の枠です。AirTrain でも、スマホ・スマートウォッチ・物理カードは別集計になります。グループ運賃の追加乗客分は、30日上限に数えません。

空港から市内への手段の詳しい選び方は、別記事で扱う予定です。他都市の空港の払い分けは、ヒースロー 空港 市内が参考になります。ニューアーク空港など、ここで扱っていない空港の運賃や OMNY の対応は、この記事の範囲外なので各空港の公式ページで確認してください。

運賃は2026年1月4日に改定されたので、古い記事の数字は日付で見分け、出発前に公式画面で確かめてください

この記事の数字は、2026年11月8日に確認した、改定後の値です。次の点が変わりやすいので、出発前に見直してください。

  • 運賃・上限の改定(直近は2026年1月4日施行)
  • メトロカードの利用終了日(未発表。2026年内に発表予定)
  • OMNYカードの手数料額(出典間で食い違い)
  • AirTrain JFK の運賃

旧値の見分け方は、地下鉄・ローカルバスの通常運賃が2.90ドルなら改定前の記事、3ドルなら改定後です。確認先は次の公式ページです。

  • OMNY の運賃と上限: omny.info(Fares・Fare Cap の FAQ)
  • 運賃の改定とメトロカード: mta.info(Changes to MTA fares and tolls・MetroCard)
  • AirTrain JFK: JFK空港公式サイトの AirTrain ページ

よくある質問

Q1. OMNYは事前登録やアプリが必要ですか

MTA の「Tap and ride」ページに、事前登録が必要という記載は見当たりませんでした。非接触のカードやスマホを、OMNYリーダーにタップして払います。公式アプリの有無や使い道は、公式の画面で確認してください。

Q2. スマホと、同じカードの物理カードを混ぜて使うと上限はどうなりますか

別の支払い媒体として別集計になり、7日間の上限35ドル(地下鉄・ローカルバスの通常運賃)も別々に数えられます。ウォレットに複数のカードを入れた場合も、カードごとに上限が分かれます。

Q3. 家族や友人の分もまとめて払えますか

1つのカードやスマホで、最初の1人を含め4人まで連続してタップできます。追加の3人分は満額で、上限には数えません。初回は約1分待つ必要があり、その間は続けてタップできません。身長44インチ未満の子どもは、大人1人につき3人まで無料です。

Q4. メトロカードはまだ使えますか・OMNYカードはいくらですか

メトロカードは2026年1月1日から購入・チャージができません。使える期間は2026年11月8日時点で終了日が未発表です。OMNYカードの手数料は、OMNY のページが5ドル、MTA のページが「2ドルに増額予定」と書いていて食い違います。購入時の画面に従ってください。

Q5. 7日間の上限はいつから数えますか・旅行が7日をまたぐときは

最初のタップから7日間です。7日を過ぎたあとの最初のタップから、新しい7日間が始まります。

Q6. JFK空港で払うAirTrainにも7日35ドルの上限は効きますか

AirTrain JFK の上限は、30日間で43.50ドルの別枠です(同じ支払い媒体)。MTA の7日35ドルの上限とは別で、AirTrain でもスマホ・スマートウォッチ・物理カードは別集計です。

出典

  1. MTA OMNY「Weekly fare cap(fares)」 (取得日: 2026-11-08)
  2. MTA OMNY「FAQ: Fare Cap」 (取得日: 2026-11-08)
  3. MTA OMNY「OMNY Card」 (取得日: 2026-11-08)
  4. MTA「Changes to MTA fares and tolls in 2025」 (取得日: 2026-11-08)
  5. MTA「Subway and bus fares」 (取得日: 2026-11-08)
  6. MTA「MetroCard」 (取得日: 2026-11-08)
  7. MTA「Tap and ride to pay your fare」 (取得日: 2026-11-08)
  8. MTA「How to ride the NYC subway」 (取得日: 2026-11-08)
  9. Port Authority of NY & NJ(JFK Airport 公式)「AirTrain JFK」 (取得日: 2026-11-08)
  10. MTA「How to get to Manhattan from JFK Airport」 (取得日: 2026-11-08)
  11. MTA OMNY「Tap and ride(トップ)」 (取得日: 2026-11-08)