シンガポールの交通カードはどれ?パス・EZ-Link・日本のクレカを乗車回数で選ぶ(2026年11月確認)

シンガポールの交通カードは、MRT・バスに乗るためのもので、ツーリストパス、EZ-Linkカード、手持ちのタッチ決済カードのどれでも乗れます。どれが安いかは、1日に何回乗るかと、日本のカードを海外で使える状態にしてあるかで変わります。

運賃・手数料・営業時間は2026年11月6日に公式ページで確認しました。運賃は2026年12月26日に改定されます。出発前と購入前に公式の最新情報を確かめてください。この記事の「7〜14回」などの回数は、現行運賃(改定前)をもとにした編集部算出で、公表値ではありません。

この記事の要点

  • 日本発行のMastercard・Visaは、海外利用を有効化して1枚だけかざせば乗れます。手数料は利用日ごとにS$0.60(外国発行のMastercard・Visaの場合)
  • ツーリストパス1日券S$17は、運賃だけなら1日7〜14回乗ると元が取れます(改定前・編集部算出。距離で変わる範囲)
  • EZ-Linkは購入時S$10で、うちカード代S$5は返金されません
  • 現金で払えるのはバスのみで、MRTの改札は現金不可です

交通カードは1日の乗車回数と手持ちのカードで決まり、日本のMastercardかVisaがあれば買わずに乗れます

シンガポールの交通カードは、MRT・バスの運賃を払う手段で、EZ-Link・ツーリストパス・手持ちのタッチ決済カードの3つから選びます。

まず下の表で、自分の「1日の乗車回数」と「手持ちカード」の行を引いてください。回数の線は、ツーリストパス1日券S$17を運賃だけで超える回数(最大運賃S$2.57なら7回、最小運賃S$1.28なら14回。編集部算出)をもとにしています。

1日の乗車回数手持ちカード候補注意
7回に届かない日本発行のMastercard・Visa(海外利用を有効化済み)タッチ決済でそのまま乗る利用日ごとにS$0.60の管理手数料。発行会社が別に手数料を課す場合あり
7回に届かないAmerican Expressタッチ決済は対象。ただしカードの種類によっては使えない手数料の扱いは公式FAQに書かれていない。発行会社と公式で確認
7回に届かない使えるタッチ決済カードがないEZ-Linkカード代S$5は返金されない。現金で払えるのはバスのみ
7〜13回日本発行のMastercard・Visa距離で変わる。次の章の損益分岐表で引く移動が短い距離中心ならクレカ、長い距離中心ならパスが近づく
14回以上どれでもツーリストパスが有利側対象外路線は別料金。返金不可

選び方の目安 ①日本のMastercard・Visaがあるなら、まずクレカのタッチ乗車を基準にする。②1日の乗車回数が多い日は、パスの損益分岐(「ツーリストパス1日券S$17は、運賃だけなら1日7〜14回乗ると元が取れます」の章)を引く。③カードを使えない場合はEZ-Link。④どれでも、帰国前の精算(「帰国前に窓口で残額を払い戻せるのはEZ-Linkだけ」の章)を先に確認する。

表の7回・14回の線は1日券S$17との比較です。2〜5日券は「料金÷日数」で1日あたりが1日券より低くなるため、複数日にわたって毎日乗る場合の分かれ目の回数は7〜14回より少なくなります。複数日券の回数の試算はこの記事にないので、後ろの料金表の料金を日数で割って比べてください。

ツーリストパス1日券S$17は、運賃だけなら1日7〜14回乗ると元が取れます

ツーリストパス1日券(S$17)の元を取るには、乗車運賃が最大S$2.57なら7回、最小S$1.28なら14回乗ると、運賃の合計が1日券を超えます。クレカの手数料S$0.60を足すと7回または13回です。すべて改定前の運賃で、基本のバス・MRTのみを前提にした編集部算出です。

条件(改定前・基本バス/MRTのみ)1日券S$17を超える1日の乗車回数式(編集部算出)
運賃のみ・最大運賃S$2.57(40.2km超・MRT/LRT・カード)7回17÷2.57=6.6→7
運賃のみ・最小運賃S$1.28(3.2km以下・MRT/LRT・カード)14回17÷1.28=13.3→14
クレカ手数料S$0.60/日を含む・最大運賃7回(17−0.60)÷2.57=6.4→7
クレカ手数料S$0.60/日を含む・最小運賃13回(17−0.60)÷1.28=12.8→13

中間の距離なら、回数は7〜14回(手数料込みなら7〜13回)の間に入ります。日本の発行会社が課す手数料や為替は含みません。

7回・14回を1つの数字として読まない この回数は改定前の運賃と、基本路線のみの前提です。2026年12月26日以降は運賃が上がるため、分かれ目の回数は変わります。ツーリストパスの料金が改定で変わるかどうかは、確認範囲に記載がありません。公式で確認してください。

滞在日数ごとのツーリストパスの料金は次のとおりです(2026年11月6日時点)。

券種料金
1日券S$17
2日券S$24
3日券S$29
4日券S$37
5日券S$45

クレカで5日間毎日乗った場合の手数料合計は、外国発行のMastercard・VisaでS$3.00です(0.60×5。編集部算出。発行会社側の手数料を除く)。

日本発行のMastercard・Visaは、有効化して1枚だけかざせば乗れますが、1日S$0.60の手数料がかかります

MRT・バスのタッチ乗車に使えるのは、非接触マーク付きのAmerican Express・Mastercard・NETS・Visaで、外国発行のカードも含まれます。運賃のほかに、外国発行のMastercard・Visaでは運賃を払う日ごとにS$0.60の管理手数料がかかります。

項目内容
対象American Express・Mastercard・NETS・Visa(外国発行含む)。カードの種類によっては使えないものがあります
手数料外国発行のMastercard・Visaは、利用日ごとにS$0.60。American Expressは公式FAQの手数料の記載にありません
発行会社の手数料発行会社が別の手数料を課す場合があります。日本の発行会社の率は各社に確認
事前準備外国で使える状態(海外利用の有効化)にしておく
登録・運賃登録は不要。成人運賃が課金されます
チャージ不要
モバイルウォレットApple Pay・Google Pay・Samsung Pay・Fitbit Pay・Garmin Pay

改札で止まりやすい3つ ①カードを複数持ち歩いていると、複数の非接触カードを同時に読んで入出場できなくなります。かざすのは使うカード1枚だけにします。②入場と出場で同じカード・同じ支払い手段にします。物理カードとスマホを混ぜると別取引として課金されます。③現金はバスのみ有効で、MRTの改札は現金不可です。

なお、台北でも同じようにタッチ決済で乗れます。比べたい方は台北 MRT 乗り方も参考になります。

EZ-Linkカードは購入時S$10で、うちカード代S$5は返金されず、現金で払えるのはバスのみ(MRTの改札は不可)です

EZ-Linkの購入価格S$10は、カード代S$5(返金不可)とチャージS$5の合計です。SimplyGo EZ-Linkカードの新規購入時の公式案内にもとづきます。クレカの手数料と比べると、5日間毎日乗っても手数料合計はS$3.00(編集部算出)で、カード代S$5より小さい金額です。

項目内容
購入価格S$10(カード代S$5・非返金+チャージS$5)。SimplyGo EZ-Linkカード新規購入時
乗り始めに必要な残高成人ストアドバリューカードで、S$5以上
チャージの最低額現金S$2(指定のTop-Up Kioskのみ)/NETS・クレカ等の電子決済S$10
上限額S$500
海外発行カードでのチャージAssisted Service Kiosk・Top-Up Kiosk・SimplyGo Kioskでは不可
旧式(non-SimplyGo)の販売価格S$10(チャージS$5含む)。7-Eleven・Cheersの一部店舗
モバイルウォレットSimplyGo EZ-Linkカードは追加できない(物理カードのみ)

カード代S$5は返金されません 帰国前に窓口で払い戻せるのは、カードに残った分だけです。短い滞在では、カード代S$5が負担として残ります。

EZ-Link・NETS FlashPayの成人向けカード式発券は、SimplyGoのシステムと並行して継続すると、LTAが2024年1月22日に発表しています。旧式のカードを使えるかどうかは、最新の公式案内に従ってください。

ツーリストパスは1日S$17〜5日S$45の乗り放題ですが、対象外路線があり返金できません

ツーリストパスは基本のバス・電車が乗り放題の券です。2026年11月6日時点の料金は1日券S$17から5日券S$45までです。

券種料金有効期間返金
1日券S$17初回利用からその日の運行終了まで返金・返品不可
2日券S$24連続した日で使う返金・返品不可
3日券S$29連続した日で使う返金・返品不可
4日券S$37連続した日で使う返金・返品不可
5日券S$45連続した日で使う返金・返品不可
ツーリストパスの料金。1日券S$17、2日券S$24、3日券S$29、4日券S$37、5日券S$45で、日数が増えるほど高くなる
ツーリストパスの料金(2026年11月6日時点)。出典: SimplyGo

乗り放題の対象外になる路線があります。公式には、Sentosa Express・RWS8・M2 Khatib Bus・急行バスなどが挙がっています。ほかのプレミアム路線も対象外です。

パスの期限が切れると、カードはEZ-Linkカードに戻り、チャージして使えます。残額の払い戻しは窓口です。

現行の運賃はS$1.28〜2.57で、2026年12月26日からカード運賃が12〜13セント上がります

2026年11月6日時点の成人のカード運賃は、MRT/LRTで3.2km以下がS$1.28、40.2km超がS$2.57です。基本バス(幹線)の現金運賃は、3.2km以下でS$2.10です(同じ距離のカード運賃はS$1.28)。

運賃は2026年12月26日に改定されます。成人のカード運賃は、3.2km以下が+12セント、3.2km超が+13セントです。現金運賃は+20セントです。

距離帯(成人・MRT/LRT・カード)2026年11月6日時点2026年12月26日以降(編集部算出)
3.2km以下(最小)S$1.28S$1.40(1.28+0.12)
40.2km超(最大)S$2.57S$2.70(2.57+0.13)

改定後の範囲はS$1.40〜2.70です。上位に出てくる記事の中には、これより古い運賃を載せているものがあります。現行の公式表(Public Transport Council)と、この確認日の運賃を使ってください。

改定がツーリストパスの料金に及ぶかどうかは、確認範囲に記載がありません。購入前に公式で確認してください。

チャンギ空港ではT2・T3の駅キオスク(5:00〜24:00)でパスを買えて、クレカなら買わずにそのまま改札へ行けます

チャンギ空港MRT駅のターミナル2・3には、ツーリストパスのAutomated Kiosk(チケットオフィス/サービスセンター隣)があります。営業時間は毎日5:00〜24:00です(T2の表記。T3も同じ表記)。

項目内容
買える場所チャンギ空港MRT駅 T2・T3のAutomated Kiosk
営業時間5:00〜24:00(毎日)
1回の取引最大4枚
手数料チケットオフィスと同額。追加手数料なし
支払い手段Mastercard・Visa・JCB・NETS・QRコード決済。日本発行カードが使えるかは決済時に確認
注意キオスクでのチャージ(トップアップ)は不可

日本発行のMastercard・Visaを持っていて、海外利用の有効化(クレカの章)が済んでいれば、空港で何も買わずに改札へ行けます。EZ-Linkカードが空港駅のどこで買えるかは、確認範囲に原文がありません。公式で確認してください。

空港から市内へMRT・バス・タクシーのどれで向かうかは、チャンギ空港 市内 移動で比べています。

帰国前に窓口で残額を払い戻せるのはEZ-Linkだけで、パスは返金できず、海外口座への返金もありません

帰国前に精算できるのは、EZ-Linkカードに残ったトラベルバリューだけです。カード代S$5とパスは戻りません。

手段戻るもの戻らないもの
EZ-Link残りのトラベルバリュー(SimplyGoチケットオフィスで払い戻し)カード代S$5
ツーリストパスなしパスの代金(未使用でも返金・返品不可)
タッチ決済カード精算は不要手数料S$0.60(外国発行のMastercard・Visaで運賃を払う日ごと)

出国後は海外口座へ戻せません ツーリストパスの期限後のEZ-Link残額も、海外の銀行口座への返金はできません。窓口での払い戻しは帰国前に済ませてください。

最新の条件は、SimplyGo(カード・パス)、Public Transport Council(運賃)、Land Transport Authority(乗り方)の公式ページで、出発前に確認します。近場アジアの空港から市内への手段選びは、香港空港 市内 移動でも比べられます。

この記事の画像はAI生成のイメージです。

よくある質問

Q1. 子どもの運賃はかかりますか

身長0.9m未満の子どもは、有料の同伴者がいる場合、基本のバス・電車が無料です。0.9m以上の運賃は、この記事の確認範囲にありません。LTAとSimplyGoの公式ページで確認してください。

Q2. Apple PayやGoogle Payでも乗れますか

乗れます。タッチ乗車に使えるのは、Apple Pay・Google Pay・Samsung Pay・Fitbit Pay・Garmin Payです。入場と出場で同じ支払い手段にしてください。SimplyGo EZ-Linkカードはモバイルウォレットに追加できません。

Q3. 財布に複数のカードがあると改札で止まりますか

止まることがあります。財布やバッグに複数の非接触カードがあると、改札が「Multiple Cards」と表示して入出場できなくなります。使うカード1枚だけを出してタッチします。入場と出場で同じカード・同じ支払い手段にします。

Q4. 日本のクレジットカードが改札で使えないときは

まず、外国で使える状態(海外利用の有効化)になっているかを確認してください。拒否された場合は発行会社に問い合わせます。カードの種類によっては使えないものがあり、発行会社が別に手数料を課す場合もあります。その場合は、EZ-Linkかツーリストパスに切り替えます。

Q5. 余ったEZ-Linkやツーリストパスはどうなりますか

EZ-Linkは、残ったトラベルバリューをSimplyGoチケットオフィスで払い戻せますが、カード代S$5は返金されません。ツーリストパスは未使用でも返金・返品できません。出国後は海外の銀行口座への返金もできないので、窓口での払い戻しは帰国前に済ませます。

出典

  1. SimplyGo Pte. Ltd.「Travel Cards」 (取得日: 2026-11-06)
  2. SimplyGo「FAQs: Contactless Bank Cards」 (取得日: 2026-11-06)
  3. SimplyGo「FAQs: EZ-Link cards and charms」 (取得日: 2026-11-06)
  4. SimplyGo「FAQs: SimplyGo EZ-Link cards and charms」 (取得日: 2026-11-06)
  5. SimplyGo(Singapore Tourist Pass公式)「FAQs - The Singapore Tourist Pass」 (取得日: 2026-11-06)
  6. SimplyGo(Singapore Tourist Pass公式)「FAQs - Automated STP Kiosks」 (取得日: 2026-11-06)
  7. SimplyGo「Singapore Tourist Pass Sales Channels」 (取得日: 2026-11-06)
  8. Public Transport Council「Outcome of Fare Review Exercise (FRE) 2026」 (取得日: 2026-11-06)
  9. Land Transport Authority「Card Exchange for SimplyGo EZ-Link and Concession Cardholders」(2024-01-22) (取得日: 2026-11-06)
  10. Land Transport Authority「Plan Your Journey: Paying for Your Ride」 (取得日: 2026-11-06)