台湾旅行はいくらかかる?航空券・宿泊・食費・現地交通を分けて考える

台湾旅行の費用は、出発する時期・空港、泊まるホテル、何人で行くかで大きく変わります。「○万円あれば大丈夫」と一言では言えません。そこでこの記事では、費用を5つの項目に分けて、自分の旅の総額を見積もる方法を紹介します。

この記事を読むと、航空券以外の現地費用の目安と、それぞれの金額の調べ方がわかります。統計・料金・為替は2026年10月22日に公式の情報で確認しました。料金は変わることがあるため、予約の前に各公式サイトで最新情報を確かめてください。

※ 記事上部の画像はAI生成によるイメージで、実在の場所を撮影したものではありません。

まず知っておきたい:1元は約5円

台湾の通貨はニュー台湾ドル(元、NT$)です(交通部観光署)。

2026年10月22日に台湾銀行が掲示していた日本円のレートは、即時レートで1円=0.2049〜0.2099元でした。1元に直すと約4.8〜4.9円です。日本円の現金を台湾銀行で両替する場合は1円=0.1981元で、1万円が約1,981元(1元=約5.05円)になります(臺灣銀行 牌告匯率)。

この記事では、1元=約5円で計算します。

総額は5つの項目に分けて考える

項目何で決まるか泊数との関係
1. 航空券時期・空港・航空会社(LCCかどうか)ほとんど変わらない
2. 宿泊ホテルのランク・立地・人数泊数に比例
3. 食費屋台・夜市中心か、レストランか日数に比例
4. 現地交通空港アクセス、台北の外へ出るか遠出の回数による
5. 観光・買い物入場料、おみやげ人による

ポイントは、航空券は泊数でほとんど変わらず、2〜5は日数に応じて増えることです。2泊3日を3泊4日にしても、総額は1.5倍にはなりません。増えるのは1日分の宿泊・食事・交通くらいです。

台湾の公式統計で見る「1日いくら使うか」

台湾の交通部観光署は、毎年、台湾を訪れた旅行者の支出を調べています。最新の2025年版(2026年8月公表)では、日本からの旅行者が台湾滞在中に使った金額は1人1日平均195.98米ドルでした。平均の滞在は4.73泊です。

内訳(日本からの旅行者)1人1日あたり割合
ホテル(館内での支出を含む)89.39ドル45.61%
ホテル外での飲食41.13ドル20.99%
買い物30.93ドル15.78%
台湾国内の交通17.05ドル8.70%
娯楽―5.18%
その他―3.74%

出典:交通部観光署「114年(2025年)來臺旅客消費及動向調查」

支出のおよそ半分がホテル代です。台湾旅行の費用を抑えるなら、まず宿泊を見直すのが効果的だとわかります。

なお、これは訪台した日本人旅行者全体の平均です。出張などの旅行も含まれます。観光旅行の予算を考えるときは、目安の一つとして使ってください。

1. 航空券

航空券の値段は、時期と予約のタイミングで大きく変わります。この記事では金額の目安を載せていません。次の点を比べて、航空会社の公式サイトや予約サイトで実際の値段を確認してください。

  • 出発空港と到着空港:羽田発の便は台北市内に近い松山空港に着きます。成田・関西・中部などからの便の多くは桃園空港に着きます。
  • LCCか、大手航空会社か:LCCは運賃タイプによって、預ける荷物や座席指定が別料金になります。荷物の多い人は、その料金を含めて比べましょう。
  • 時期:台湾の連休(2027年の旧正月休みは2月4日〜10日)や日本の大型連休は、需要が増える時期です。

2. 宿泊

台湾の交通部観光署が公表している観光ホテルの平均客室単価(1室1泊)は次のとおりです。

区分平均客室単価(1室1泊)円の目安
台北市の国際観光ホテル5,531元約2.8万円
台北市の一般観光ホテル4,591元約2.3万円
台湾全体の旅館業(参考、2026年1〜3月)3,101元約1.6万円

出典:交通部観光署 觀光旅館營運統計(2026年1〜6月)、交通部観光署 ニュースリリース(2026年6月3日)

「観光ホテル」は、台湾で一定の基準を満たして認可されたホテルです。中〜高価格帯のホテルの相場と考えるとよいでしょう。ビジネスホテルやゲストハウスまで含めた「旅館業」全体の平均は、これより低くなります。

1室の料金なので、2人で泊まれば1人あたりは半分になります。たとえば台北の一般観光ホテルに3泊すると、4,591元×3泊=13,773元(約6.9万円)です。2人で1室に泊まれば、1人約3.4万円になります。

3. 食費

上の調査では、日本からの旅行者のホテル外での飲食は1人1日平均41.13ドルでした。夜市や屋台で食べる回数が多いか、レストランで食べることが多いかで大きく変わります。予算は自分の旅のスタイルで決めましょう。

台湾では、ホテルやレストランの会計に10%のサービス料が加算されることがあります(交通部観光署)。チップの習慣はありません。

4. 現地交通

公式サイトで確認できる主な運賃は次のとおりです(1人・片道)。

区間・手段運賃円の目安
桃園空港MRT(空港⇔台北駅)160元約800円
台北MRT(1回)20〜65元約100〜330円
松山空港→忠孝復興(MRT)20元約100円
バス1062(忠孝復興→九份老街)94元約470円
台鉄(台北→瑞芳、九份方面)区間車73元・自強号114元約370〜570円
台湾高鉄(台北→台中)指定席700元・自由席675元約3,400〜3,500円

出典:桃園捷運、台北捷運、交通部公路局、台鉄 票価表(2025年6月23日改定)、台湾高鉄

交通系ICカード「悠遊カード(EasyCard)」:MRT・バス・台鉄やコンビニで使えます。普通カードは100元で、デポジットも残高も入っていない買い取り式です。使う分は別にチャージします(悠遊卡公司)。

クレジットカードのタッチ乗車:台北MRTは2026年7月1日から、全線の改札でVisa・Mastercard・JCBなどのタッチ決済とスマートフォン決済に対応しています(台北捷運)。

台中まで高鉄で往復すると1,400元(約7,000円)かかります。日帰りでも、台北市内だけの旅より交通費が数千円増えると考えておきましょう。外国人旅行者向けには、THSR Pass(3日券2,200元など)もあります(THSR Pass)。

5. 観光・買い物

主なスポットの入場料の例です。

スポット料金
台北101展望台(一般チケット)600元(約3,000円)
国立故宮博物院(外国人・大人)350元(約1,750円)
黄金博物館(金瓜石)80元(約400円)
龍山寺・九份老街・夜市入場無料

出典:台北101、国立故宮博物院、新北市立黄金博物館

免税(VAT還付):外国人旅行者は、同じ日・同じ店で税込2,000元以上買うと、条件を満たせば営業税の還付を受けられます。対象は還付の手続きができる店です。同じ日・同じ店で48,000元以下なら、店頭で還付を受けられる場合があります。購入日から90日以内に、その品物を持って出国する必要があります(財政部 外籍旅客購買特定貨物申請退還營業稅實施辦法)。

見積もりの例:3泊4日・台北中心+九份

上の数字を使い、航空券を除いた現地費用を1人分で見積もった例です。

項目計算1人あたり
宿泊台北の一般観光ホテル平均4,591元×3泊を2人で1室約6,890元
空港アクセス桃園空港MRT 160元×往復320元
九份への交通バス1062 94元×往復188元
観光台北101 600元+故宮350元950元
悠遊カード普通カード100元
小計約8,450元(約4.2万円)

この小計に、航空券、食費、台北市内のMRT代、買い物を足したものが総額です。食費は上の調査の平均(1日41.13ドル)を参考に、自分のスタイルに合わせて見込みましょう。

※ 編集部の試算です。ホテル代は観光ホテルの平均値を使っていて、選ぶホテルによって大きく変わります。

費用を抑えるコツ

  • 宿泊を見直す:支出の半分近くはホテル代です。立地とランクを決めたうえで、2人以上で1室に泊まると1人あたりの負担を抑えられます。
  • 泊数より「何を足すか」で考える:1泊増やして増えるのは宿泊・食事など1日分です。台中まで高鉄で往復すると約7,000円かかります。日程に何を足すかで総額が変わります。
  • 台湾の連休を避ける:2027年の旧正月休み(2月4日〜10日)などの連休は、台湾の人の旅行も増えます(行政院人事行政総処)。
  • 公式サイトの早割やパスを調べる:台湾高鉄には早割と外国人向けパスがあります。

日数の決め方は「台湾旅行は何泊必要?2泊3日と3泊4日を比較」、回り方は「台湾3泊4日モデルコース」で解説しています。

出典(確認日:2026年10月22日)